箕面で整体・骨盤矯正なら「健寿の森整体院」

脊柱管狭窄症で悩んでいる方は多く、特に「手術は絶対にしたくない!」と思っている人はとても多いです。
私たちのように整体に携わる人間も、やはり本来の身体を取り戻すことで解決に向かうのを目の当たりにしているため、手術に至る前に何とかしたいと思っていますし、本当に自分の力だけで改善できるならそれを勧めたい気持ちです。

ただ、脊柱管狭窄症が自分で治せるという考え方を鵜呑みにするのは、いち整体師として疑問を感じる部分も少なからずあります。
今回は、脊柱管狭窄症について、当院でのスタンスや解決法に触れつつお話したいと思います。

なぜ「脊柱管狭窄症は自分で治せる」と考える人がいるのか

そもそも、脊柱管狭窄症という症状は腰痛の重症化した症状として語られることが多く、加齢などのさまざまな原因で骨や関節・椎間板・靭帯などが肥えて厚くなり、腰椎内部にある神経が通る管「脊柱管」が狭くなることで神経組織が圧迫され、血行を阻害する状態のことを言います。

症状によっては現代医学では手術を要することもあるとされており、自分の身体にメスを入れることを恐れる人が、藁にもすがる思いでセルフケアに関する本をあさっているという現状があります。

そして、そのような方たちの多くはお医者さんや整体にかかっても良くならず、最終的に自分で何とかしなければと考えて本を読むケースが考えられます。
事実、脊柱管狭窄症を自分で治すことをテーマにした書籍は一定数販売されています。

本の内容についてですが、大手通販サイトの書籍のレビューを見る限り、チェックリストに基づいて腰痛のタイプを自分で診断し、自分にとって効果があるストレッチを続けることで改善を促すという内容です。

手術を検討する前にできることは全部やろうと考えて本を読んでいますから、読み手ももちろん真剣そのものです。
その結果、症状がやわらいだという声も聞きます。

しかし、中には以下のような声も少なからず存在しています。

・試してみたが効果がなく、むしろ悪化した
・そもそも脊柱管狭窄症かどうかを自分で判断できない
・本の内容が難しくて読みづらい

医学的見識のないまま我流でケアを行っても、結果的に症状を悪化させてしまう可能性があることが、レビューからも垣間見えます。

脊柱管狭窄症の主な症状と分類について

脊柱管狭窄症という症状の原因は、大きく分けて三つに分類されます。
以下に詳細をご紹介します。

馬尾型

脊柱管の中心部分が圧迫されるタイプの脊柱管狭窄症です。
やや専門的な言い方をすると、腰部脊柱管の中央を巡る馬尾神経が圧迫されることにより発症します。
坐骨神経痛に代表されるような非常に強い痛みを感じることはあまりありませんが、両側の下肢のしびれ感が強く、どことなく脱力感があります。

この症状が重症化することにより、頻尿・残尿感・便秘といった排泄障害につながりやすくなります。

馬尾型の大きな症状としては、主に下肢のしびれがあります。
また、加齢とともにどんどん悪化していく傾向にあり、異常知覚や下肢の脱力感につながるケースも見られます。

神経根型

こちらは馬尾神経ではなく、そこから分岐した後の神経根という箇所が圧迫される症状です。
この場合はしびれよりも強い痛みを感じることが多く、多くの場合は片側だけに症状が見られます。

混合型

馬尾型と神経根型における両方の症状が、同時期に起こるものを言います。
また、症状も混じり合う傾向にあります。

受診を検討するタイミングとしてはどのあたりか

脊柱管狭窄症によって受診することを検討する場合、タイミングとしてはどのあたりが考えられるでしょうか。
複数ありますが、概ね以下のような症状が見られた場合は、一度病院や整体などを訪れた方がよいでしょう。

長い間腰痛が引かない

腰痛は明確な理由が特定されない場合もありますが、長期間にわたり痛みが引かないようであれば、一度医療機関を受診してみた方がよいでしょう。
具体的な期間としては、約3週間以上症状が続く場合には、一度検討すべきです。

足がしびれる

先程お伝えした通り、脊柱管狭窄症の主な症状としては「両足全体がしびれる」ことが挙げられます。
片足であれ両足であれ、何もしていないのに足がしびれるというのは、何らかの大きな問題が起こっているサインです。

腰に違和感がある

言葉にできないけど、今までの腰痛とは何か違うという場合もあると思います。
そのような場合は、念のため医療機関を訪ねた方がよいでしょう。

歩いているときや夜間におしっこが近くなる

普通に歩いていて、あるとき何となくおしっこが近くなっていて、それが明らかに分かる時間の短さだった場合は、症状が進行している可能性があります。
また、夜間の頻尿なども症状として見られるケースがあります。
他の症状と合わせて起こっているようであれば、早急に診断が必要です。

30分以上歩くことが困難である、長時間立っていられない

脊柱管狭窄症の症状が進行することで、時間的に30分以上の散歩ができなくなってしまった場合は、筋力が低下している可能性があります。
筋肉に影響が及ぶことは、膝など他の部位についても何らかの症状が進行してしまう可能性がありますから、こちらも慎重に考えた方がよいでしょう。

安静時であっても痛みやしびれが引かない

動いているときだけでなく、安静にしているときも症状が続いたままであれば、そのままにしておくと日常的な行為自体にさえ支障が出る可能性があります。
そのような場合は症状をそのままにしておいても良いことはありません。
一人で悩まず医療機関に相談しましょう。

脊柱管狭窄症の手術をしないために自分でできること

脊柱管狭窄症は自分で治せると考える方の多くは、適切にストレッチなどを行えば症状が改善すると考えている方が多いようです。
事実、脊柱管狭窄症治療の専門サイトなどでは、脊柱管狭窄症の手術を避けるために行うべき運動を紹介しています。

共通しているのは、痛みのない範囲で腰を稼働させ、猫背などの矯正や骨盤の調整を行うような動きを用いていることです。

効果をしっかり出すためには、どのみち専門家の意見を聞きながら毎日行う必要がありますから、完全に「自分で治せる」とは言い切れないでしょう。
しかし、手術を回避できたという声も少なからず存在しているようです。

また、治療中の場合でも有酸素運動を続ける場合、自転車(エアロバイク含む)などのエクササイズが腰に負担がかかりにくいと言われています。

健寿の森では、脊柱管狭窄症の原因と対策についてどう考えているのか

ここまでご紹介してきたのは、主に医学的見地から見た場合の総意としての症状や原因になります。
ここからは、健寿の森が考える、脊柱管狭窄症の原因と対策について触れていきましょう。

脊柱管狭窄症が起こる原因について

それでは、脊柱管狭窄症が起こる原因について紐解いていきましょう。
当院では、以下のような原因があるものと考えています。

・椎間板の組織変化(変性)
・脊椎の椎体、椎弓の骨の変形
・椎間関節にある関節包の組織が厚くなること
・背骨の骨折や亜脱臼(はずれかけて自分で戻る)など
・すべり症(骨折や脱臼などによる縦方向へのズレ)
・すべり症以外の脊椎の回旋や横方向のズレ
・上記のいくつかが合わさった場合

これらの原因によって、少なくとも5年以上前から要因を抱えたものが、それぞれの経過を追って発症するという流れになります。

一般的に知られている原因との差異について

病院などで広く一般的に知られている脊柱管狭窄症の原因と、当方で認識している原因には一部差異があります。

まず、神経の圧迫によって痛みを伴うという点ですが、こちらは患者さんの状態を見る限り、必ずしもそうとは言えません。
圧迫というよりはむしろ、神経繊維が引き延ばされることによって引き起こされている炎症も少なくありませんでした。

また、加齢によって脊柱管が狭くなることを一因に挙げているケースもありますが、こちらも個人差がある問題で、一概には言えないところです。
レントゲンやMRIなどによって狭窄の傾向が見られる方であっても、何の症状もなく元気に動いている方もいらっしゃいますし、逆に画像では狭窄はほんのわずかなのに強い症状に悩まされている方も多いのです。

単純に加齢だけを年齢に挙げるのは、尚早な判断と言えるかもしれません。

当院で症状にアプローチする場合の手法としては

実際に当院で脊柱管狭窄症に対し何らかのアプローチをかける場合は、最初に綿密なカウンセリングを行い、症状が出ている原因を特定するところから始めます。
あらかじめ検査を行うことにより、一つひとつ要因となるものを取り去っていくのです。

それから、人間の身体的に「正しい」フォームでの歩行ができるようにアプローチして、関節に潤いを与えるように改善につなげていきます。

地道な努力にはなりますが、このような流れで改善を続け、最終的に狭くなった部分を修復する力である「リモデリング」が働いていることを確認します。
そして、より身体の正しい働きが強まるよう、必要な運動や施術に取り組むという流れになります。

症状へのアプローチにおける過程で、患者さん自身に動いてもらうという点はありますが、今回のテーマである「自分で治せるかどうか」という点については、やはり知識のない方が取り組むのは難しいのではないかというのが当方の見解です。

おわりに

脊柱管狭窄症の苦しみを自分で何とかしたいという気持ちは分かります。
整形外科にせよ整体にせよ、正しく原因を見据えて治療にあたってもらえない場合、専門家が次第に信用できなくなってしまいますから、最終的に自分で何とかするしかないと考えてしまいますよね。
私も腰を悪くしたときは、どうして治療を受けているのによくならないのか疑問に思ったものです。

だからこそ、しっかりとした実績のあるプロに頼むことには意義があります。
一人でお悩みの方こそ、まずは一度ご相談ください。

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