箕面で整体・骨盤矯正なら「健寿の森整体院」

病院などでよく言われる「脊柱管狭窄症で歩けないのは年齢が原因」という説ですが、実際に周囲を見てみると必ずしも年齢のせいとは言い切れない部分があります。
同じ年齢でも、歩ける人は歩けるし、歩けない人は歩けないのです。

また、周囲の人と自分とを比べてしまうと、かえって悪い方向に考えが凝り固まってしまいます。
周囲のすすめから、例えば手術を受けてうまくいかなかったら、最悪の場合ずっと後遺症に苦しめられるおそれもあります。

実際のところ、脊柱管狭窄症と診断されてからでも、手術をしなければならない状況は限られています。
尿漏れや尿が出ない、排便障害など、筋力の低下が進行した場合などが該当します。

さらに言えば、そのような深刻な症状に至るまで何もしない人はまれであり、多くの人が痛みを感じて長く歩けなかったり、うまく動けなかったりして悩んでいることがほとんどです。
日常生活に支障をきたしてから、何らかの方法を色々試してみて、最終的に改善に至らず手術を受けるケースが多いと言えるでしょう。

今回は、脊柱管狭窄症で歩けなくなる理由・症状が出ていても当座は動けるようにする方法とその落とし穴など、脊柱管狭窄症が悪化する理由についてまとめてみました。

脊柱管狭窄症で歩けない状況を作り出す理由

まずは、脊柱管狭窄症という症状によって、なぜ歩けなくなるのかや、より病状を悪化させるおそれのある状況について説明していきます。
極力一般的な理由に絞ってまとめていますが、今回ご紹介したもの以外にもたくさんの理由がありますので、気になる方はまず一度専門家の診断を受けてくださいね。

身体の使い方や過去のケガ

脊柱管狭窄症とは、神経の通り道である脊柱管が狭くなって、その中を通る神経・血管が圧迫されることにより、血流も悪化して腰・足の痛み・しびれといった症状が起こります。
こういった症状が引き起こされる理由として、よく言われるのが「加齢」というざっくりとした理由で、年齢が年齢だからしょうがないとあきらめる人は多いです。

しかし、一口に加齢といっても、その人がどんな人生を送ってきたのかは、正直なところ本人でも十分に把握していないところがあります。
デスクワーク中心の生活を送ってきたのか、運送業として腰に負担をかける生活だったのかなど、考えられる原因は人それぞれです。

もちろん、遠因としてケガが原因になっていることもありますから、本当に一概に言える話ではないのです。
脊柱管という身体の根幹の一つが崩れているわけですから、じっくりと原因を踏まえて対策を練ることが、誰にとっても大切です。

運動を控えることが逆効果となることも

足や腰に痛みを覚えて、運動を控えることは、急性期においては重要です。
炎症を伴う痛みであれば、先に炎症を冷やして対処することが重要ですから、その判断は正しいものです。

しかし、慢性的な痛みが生じている場合に、治るまで歩かずに様子を見るというのは、かえって症状の悪化につながるおそれもあります。
脊柱管狭窄症においては、筋力の低下が症状の悪化を促進する可能性があり、日常生活に必要な筋力を保つための努力は必要です。

大事なことは、現状としてどこまで自分が動けるのかを「モニタリング」することであり、【脊柱管狭窄症=歩けない】という思い込みは危険です。
常日頃から、症状に応じて「正しい歩き方」に向けたケアをしながら歩くことが、改善につながる第一歩です。

手術で改善したという話を聞くけど……?

脊柱管狭窄症については、手術を受けることによって、症状が大きく改善したという話も聞かれます。
確かに、原因がしっかり特定できていて、他に目立った問題がない状況であれば、手術による改善は可能だと思います。

しかし、盲腸のような技術的に確立している手術であっても、世界的に見て失敗事例が存在しているわけですから、あくまでも手術は最後の手段と考えておくべきでしょう。
当然ながら医療機関は大きく報じませんが、手術による悪化事例は少なくなく、原因が完全に特定てきていなければ逆効果となるおそれもあるのです。

脊柱管狭窄症で用いられる手術方法として「椎弓切除術」というものがあります。
これは、脊椎の後ろ側の骨を切除して脊柱管を拡大し、神経が圧迫されている状況を改善する方法です。

かつて、この手法は手術後に脊椎の安定性が悪くなり、すべり症などを発症するおそれを高めるリスクがあるものとして知られていました。
その後改良はされましたが、医学的な意見の一致は見られていない状況です。

このことから、整形外科の話は信用できないとする声も根強く、当院にお越しいただく方も一定数存在しているのです。

原因は、身体の一部だけにあるのではない

身体が痛みを感じる原因は、一見すると一部分が悪さをしているように見えますが、身体全体でバランスを取ろうとした結果そうなっているものと考える方が自然です。
確かに、特定の箇所にだけ明確な理由があるケースもありますが、それは全体のほんの一部なのです。

脊柱管狭窄症に似た痛みを感じたとしても、それは神経のみに原因があるとは限らず、血流が滞ることによる痛みかもしれません。
そうなると、脊柱管狭窄症とは異なる対処を求められるでしょう。

腕は確かだと聞く先生に手術を依頼しても、結果として手術後に痛みやしびれが悪化してしまう例もあります。
原因の特定がうまくいかなかった悪例です。

余談ですが、この患者さんは漢方薬の服用で快方に向かったため、手術では問題の部位を改善することができなかったものと考えられます。
ということは、もともと痛みが発生する原因さえも、認識に誤りがあったおそれもあるのです。

何らかの症状が出ている状況で、歩きやすくするための対策について

脊柱管狭窄症の代表的な特徴として挙げられるのが「間欠性跛行」です。
安静にしている場合は腰痛などを感じることは少ないのですが、背筋を伸ばした状態で立つ・歩くなどの動作をすると、足にしびれや痛みが生まれます。
そして、休んだり腰かけたりすると、また通常通り歩けるようになります。

このような特徴を踏まえ、症状を軽減しながら歩く方法について、一般的に言われているものを当院の解釈とともにご紹介します。

歩行時は、痛みを軽減する身体の状態を保つこと

一般的に、脊柱管狭窄症は腰を反らすような姿勢をとると、症状が強まる傾向にあります。
よって、医師からは「少し前かがみになって歩く」ことで痛みが和らぐと指導されます。

例えば、シルバーカーや杖などを使って、前かがみの状態であれば、一定の距離は歩けます。
ただ、この状態は正常歩行とは言えませんから、当院にお越しいただいた場合は、正しい身体の動かし方を指導していきます。

正しい立ち方や歩幅・ウォーキングに合った靴の選び方など、身体を本来の動きに戻すための方法をお伝えし、実践してもらいます。
実際に改善した人を見ていると、やはり手術のような部分的な処置では身体全体のバランスを整えるのは難しいのだなと実感します。

自転車は行動範囲こそ広がるが……

間欠性跛行は、一定時間歩行を続けると痛み・しびれが出る症状です。
よって、休憩しながら歩けば筋力はつきますが、どうしても移動できる距離に限りがあります。

そこで、自転車を使うという選択肢がよく説明されます。
なぜかというと、自転車に乗車しているときは前かがみになり、骨盤は後ろに傾いているため、歩行するよりも楽に買い物などができるとされているからです。

しかし、当院ではこのような考え方はせず、かえって腰を悪くする原因になるものと考えています。
これは、自転車だけでなく、原付バイクなども同様です。

人間の身体は、地面に足をつけている状態で、地面からの反発力を受けて股関節にまで力が行き届くようになっています。
そして、上半身からの重みによって、サンドイッチのように骨盤を形成し支えます。

自転車の影響

また、骨盤の構造というのは、上からの重みには強いのですが、楔(くさび)と同様に下からの衝撃には弱い傾向にあります。
ちょうどサドルが恥骨の結合部分に刺さるような格好となって、仙腸関節が離れ腰の捻挫が起こるという流れです。

自転車の影響2

スポーツタイプのものであれば、サスペンションの力で衝撃を和らげることができますが、ママチャリなどは無いに等しいです。
よって、楔となる仙腸関節部分を下からドンドン突き上げるような形になりますし、座った状態が一定時間続きますから、まるで尻もちが何度も続くかのようなダメージが与えられるのです。

まずは「正しく歩く」ことから始めよう

人間の身体は、もともとは完成された状態で生まれてきますが、普段の生活によって完全な状態から離れていきます。
そこで当院では、本来の身体の働きを取り戻すことに重きを置いて施術を試みます。

身体の状態が悪くなることは、突発的な事故に遭遇した場合を除いて、ほぼ間違いなく普段の行いが影響します。
また、対症療法ばかりを繰り返していくうち、次第に症状が悪化するのは、脊柱管狭窄症が慢性的な原因に伴う症状であることを示しています。

慢性的に悪くなっていったのであれば、その逆を辿らなければなりません。
すなわち、歩き方・動き方を改善することで、少しずつ身体の本来の状態を取り戻していく必要があります。

残念ながら、当院で施術を行うだけで劇的に症状が改善する方は少数派です。
完治までには、最低でも3か月を要します。
完治のためには、目先の痛みには目をつむって、歩行訓練を行わなければならないのです。

しかし、この方法であれば、薬を飲み続けて肝臓を悪くするおそれもありませんし、身体に穴を開ける必要もありません。
せっかく完璧な身体で生まれてきたのですから、身体の回復力を信じて、自然な形で快方に向かう施術を受けることをおすすめします。

おわりに

脊柱管狭窄症を改善させるには、年齢・環境に対して弱音を吐くことなく、回復のためにできることを続けていかなければなりません。
私たちも、それを最大限サポートすることはできますが、最終的には自力の部分が少なからず必要になるのです。

しかし、痛みに耐えるわずかな勇気を振り絞るだけで人生を変えた人を、私たちは数多く見てきました。
歩けないことを年齢のせいにせず、まずは「自分で歩く」という目標を立て、元気な身体を取り戻して欲しいと切に願う次第です。

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