箕面で整体・骨盤矯正なら「健寿の森整体院」

デスクワークを続けている方が来院されることは珍しくないのですが、その中でも特に目立つ症状の一つが「猫背」です。
猫背は、一見するとすぐに健康に影響を及ぼすようなイメージではないのですが、実はそうではありません。
そのまま放っておくと、将来的により悪い症状を引き起こすリスクもあるのです。

今回は、猫背が起こるメカニズムや問題点・解決策につき、猫背により進行する症状のストレートネック・顔のたるみなどにも触れてご紹介します。

まずは気を付けたいデスクワークによる猫背

猫背は、どうしてもデスクワークなどが原因で引き起こされる確率が高い症状です。
そのため、オフィスで働いている方の職業病の一つであり、長く勤めれば勤めるほど解消に時間がかかる症状でもあります。

猫背になる根本的な理由は「座り過ぎ」

猫背の原因を考察したとき、もっとも根本的な原因となるのが「座り過ぎ」です。
座り続けていると、その状態が長く続くのは人間の身体にとって不自然ですから、たたずまいにも不自然さが見え始めます。

座っているときにお尻が後ろに突き出ている方は、腰が反っている状態で、将来的に腰痛になる危険性があります。
というよりも、その時点で腰回りに痛みを訴えているかもしれません。

また、腕組みをしきりにするようになると「背中が丸まって」いる可能性が、足を組んだりあぐらをかいたりすることが増えたら「腰が丸まっている」可能性があります。
いずれも、猫背の状態を示した好例です。

デスクワークにより筋肉の使い方に偏りが生まれる

デスクワーク時は、同じ姿勢を長時間保つことがほとんどのため、緊張してしまった筋肉をさらに圧迫します。
その反面、緩和している筋肉も生まれ、身体のバランスが崩れてしまいます。

背筋に力がかかっている、体幹を支える腹筋がゆるむなどの理由から、姿勢が崩れてしまうというのはよくあることです。

運動不足がちになると、人間は本来の姿に戻る

猫背になる人の多くは、運動不足になりがちという特徴を持っています。
というのも、人間は本来「楽をしたい」生き物だからです。

実は、身体にとって楽な姿勢というのは「丸まった姿勢」になります。
赤ちゃんが生まれてくるとき、背骨を丸めて生まれてくるように、人間にとって丸まる行為は楽なことなのです。
年をとるにつれて背中が丸まっていくことも、身体にとって楽な姿勢だからだと考えれば合点がいきます。

つまり、猫背という姿勢はそもそも「人間にとって楽な姿勢」なのです。

しかし、筋肉はその丸まろうという方向性に対し対抗する力を持っています。
そのため、猫背は人間が老化していく状況を表す症状とも言え、人間の老化を防ぐという意味でも筋肉に何らかのアクションを起こすことは大切なのです。

猫背になると身体にどんな問題が起こるのか

猫背は単なるスタイルの悪さだけにとどまらず、そのほかにも諸々の問題を引き起こします。
以下に詳細をご紹介します。

各部位が不調を訴える

猫背は、人間がより楽をしようとして身に付けた姿勢であることから、人間の本来あるべき姿とは言えず、身体にとって不自然な姿勢であることに変わりはありません。
そのため、長期間猫背の状態が続くと、身体の各部位に問題が起こります。

具体的には、以下のような症状に悩まされることになります。

・肩こり
・ストレートネック
・椎間板ヘルニア

肩こりは職業病として放っておかれるケースもあるようですが、ストレートネックや椎間板ヘルニアになるとより重篤な症状をも引き起こします。
痛みが継続することで、極端な話不眠に陥り、うつ病になってしまうようなケースさえ考えられるのです。

内臓面からの体調悪化にもつながる

猫背になることで、より体調が悪化してしまうケースも考えられます。
そして、猫背の種類によって、その症状に違いが見られるという特徴もあるのです。

腰猫背

腰が丸まることで猫背となるパターンです。
座っているときに腰の部分が丸くなると、背骨の間にあるクッションの役割を果たす椎間板に対し、大きな負担がかかる傾向にあります。
椎間板ヘルニアになるリスクが高いタイプの猫背です。

内臓の面から言えば、腸も姿勢により圧迫され動きが鈍くなりますから、便秘・痔といった腸内環境の悪化に伴う症状が見られるケースもあります。

背中猫背

背中が丸まることで猫背となるパターンです。
肩甲骨が開いた状態で、肩をすぼめたように見られる姿勢となります。
肩こりが起こりやすく、肩甲骨周辺にこり・痛みを発症する可能性が高まります。

胃・肺などの臓器も圧迫されることから、十分な呼吸ができなくなって苦しくなります。
また、背骨周辺の自律神経が圧迫されてしまうと、胃酸過多・胃もたれといった消化器への影響も。

お腹猫背

腰が反ることで猫背になるタイプです。
「反り腰」の名称でご存知の方もいるかもしれませんね。

腰が反ることでお腹が前に突き出てきます。
すると、外目にはお腹がぽっこり出た体形に見えます。
この猫背の場合は腰痛が起こりやすく、体重の重い人が反り腰になった場合、膝にまで痛みが来ることもありますから、普段の姿勢には注意が必要です。

美容面での問題も

猫背を続けていると、美容面での問題も生まれてきます。
一言で言えば「顔の老化」を促進する可能性があるのです。

顔には無数の筋肉があり、その上に「筋膜」と呼ばれるお面をかぶった状態でバランスを保っています。
一般的なお面と異なるのは、良くも悪くも柔軟性があるパーツということです。

猫背になると、姿勢の都合上バランスを保つため、どうしてもあごが出てしまいます。
すると、頭の後ろ側が縮むと筋肉が引っ張られ、顔の前面もまたそれに伴い下方向に引っ張られる形になります。
すると、ほおから下がたるんできます。

それだけではなく、猫背によって胸の皮膚さえもたるみやすくなってしまいます。
そうなると、見た目的に老けてしまうのはどうしても避けられません。

若いうちから対策を講じておかないと、姿勢を元に戻すのは難しいのです。

猫背をどう解消していくか

猫背が引き起こすデメリットを知ったところで、ここからは猫背をどのようにして解消していくのかについてお話します。
主にセルフケアに重点を置いてお話していますが、少しでも不安を感じたら専門家に相談するようにしましょう。

固くなった筋肉をほぐす

猫背は、一部の筋肉が緊張して起こりますから、その緊張をほぐす動作が必要です。
簡単な運動として、壁を使ってバンザイする体操方法があります。

以下に、簡単なやり方をご説明します。

最初に、丸めたバスタオルを肩甲骨の下に敷き、両足の裏を壁につけた姿勢を取ります。
次に、あごを引き、手をバンザイにした状態のまま、胸を30秒間伸ばします。
回数としては、3セットを目安にしてください。

身体を動かしたとき、何となく伸び切っているなと感じた部分を意識して伸ばすことで、こりをやわらげることにつながりますよ。

力を失った筋肉を鍛える

身体をほぐしたら、次はデスクワークによって力を失った筋肉を鍛えましょう。
座った状態でできるエクササイズがありますから、それを試してみましょう。

まずはイスに座って、ひじが下がらないよう注意して、手のひらを10秒間正面に向けます。
肘は真正面から身体を見たときに90度に曲げて、腕はバンザイをした状態をイメージすると分かりやすいかもしれません。

次に、その状態からひざを正面に向けます。
そして、ひじの高さを変えず、真正面から見たときに水平に後ろへ引きます。
その状態を10秒間キープです。

最後に、あごを深く引いたら、両手を前に伸ばすようにして肩甲骨を10秒間伸ばします。
プールに飛び込む姿勢を意識すると分かりやすいでしょう。

注意点ですが、このときのひじの位置は「肩と同じ高さ」を意識してください。

道具を使わず気軽にできるので、休憩がてら取り組んでみてくださいね。

補助的にクッションを使ってみる

身体の状態を正しい姿勢で保つために、補助的にクッションを使うというのも一つの方法です。
多くのオフィスワーカーが買い求めており、全体的に「座っただけ」で腰が支えられて、正しい姿勢をサポートするものが人気を集めています。

注意点としては、椅子の形によっては使えないタイプのクッションもありますから、もし通販で購入を検討しているなら、オフィスチェアに置かれている画像をチェックしてから購入しましょう。

美容面では口角を引き上げることを意識

続いては美容面での対策になります。
主に顔のたるみを防ぐ方法になりますが、日常的にできる対策は「おしゃべりを増やす」ことです。

意外かもしれませんが、会社によっては仕事中のおしゃべりを奨励しているオフィスもあり、会話が活発化することにより仕事の効率を上げるのだそうです。
3時のおやつに硬いおせんべいを選ぶのも、顔に刺激を与えます。

社内で話すこと・食べることが難しいという場合は、家に帰ってきてからお笑い番組を見るなどして、よく笑うことを心がけましょう。
常に口角を引き上げることを意識してくださいね。

健寿の森での姿勢対策

健寿の森にお越しいただいた方に対し、姿勢を正しく保つ対策として紹介しているのは「腹筋を使ってキレイに立つ方法」というものです。
本当は教えたくない方法と題して教えているのですが、良い機会なので公表しようと思います(笑)。

腹筋を使って立ち方をキレイに

基本となる考え方は、普段立つ時に多くの方が意識しないであろう「腹筋」の動きに注意を払うことです。
とはいえ、筋トレなどを事前に必要とする方法ではありませんから、コツさえつかめば誰でも簡単にできるようになります。

具体的な立ち方の注意点

具体的な立ち方ですが、3ステップで行います。

①足幅を平行にします。
内股、がに股にならないように注意してください。

②足の両母趾丘(親指の付け根)に体重の半分以上を預けます。
これも、内股になるのではなく、あくまでも親指の付け根に重心を移すということで、足を傾けるという意味ではありませんから注意してください。

③あごを引き、鳩胸(胸を前に張った状態)にします。

 

このステップだけで、骨盤も見た目も変わります。

腹筋を使って立つことのメリット

ご紹介した3ステップで立つようになると、自然と腹筋を使って立っている状態になるわけですが、このように立つとさまざまなメリットがあります。

まず、足のアーチが整いますから、もともとふらつきやすい人でもバランスを保って立てるようになります。

次に、足の意識だけで骨盤が反応しますから、自然と正しい姿勢になりダイエット効果も期待できます。

最後に、この姿勢はO脚・足裏のトラブル・腰痛といった、より重度の症状を根本的に改善する基本姿勢となります。

一生自分の足で歩きたい方にはぜひ身に付けていただきたい姿勢です。

おわりに

デスクワークと猫背とは、切ってもきれない関係にあります。
それだけに、どうしても日常的なケアが必要な症状です。

今は大丈夫でも、年を重ねるにつれて今まで大丈夫だったことが、次第に難しくなってくるというのは珍しいことではありません。
何の症状も見られないうちに、自分にできることから、ケアを始めてくださいね。

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