箕面で整体・骨盤矯正なら「健寿の森整体院」

オフィスワークにおいては必須になってくる「長時間の座位」ですが、座り続けるという行為は、人間にとって必ずしも良いことではありません。
変形性膝関節症は、長年のデスクワークによって引き起こされることもあるのです。

今回は、デスクワークと変形性膝関節症との関係性に重きを置いて、症状などについてご紹介していきます。

変形性膝関節症の症状を、デスクワークという視点にからめて見てみよう

それでは、変形性膝関節症においてどのような症状が見られるのかと、デスクワークが原因となる場合の各種要因について紐解いていきたいと思います。
どちらかというと、激しい運動をしないオフィスワークでは発症しにくいイメージがあるものの、その「動かないこと」が原因になっていることもあるのです。

具体的な症状について

まずは、変形性膝関節症の基本的な症状についていくつかご紹介していきます。

初期症状として、最初は膝を動かした際に痛みを感じるようになります。
このころは、筋肉痛のように感じたり、たまたま筋を痛めてしまったものと感じたり、一時的な痛みとして多くの方が感じる頃合いです。
しかし、やがては動いていなくても膝が痛み出すため、ここでようやく整形外科的な何らかの症状が出ているものと考える方が増えてきます。

そのまま適切な治療を行わずに放っておくと、次は膝のお皿周りに水が溜まるようになって腫れ出します。
ここまで来るとさすがに何らかの治療(手術など)が必要になると感じる方が増えてきます。

最終的には、膝を曲げたり伸ばしたりすること自体が難しくなり、正座などの姿勢が取りにくくなっていきます。
動くだけでなく、座ること自体に抵抗を感じるケースも多いため、真剣に手術などの外科的アプローチを考えるようになるのです。

原因として考えられるいくつかの要因

このような症状が現れていることから、多くの方は膝に何らかの衝撃や負担をかけたことによって膝が悪くなったのではないかと考えがちです。
その考え方自体は正しいのですが、そこからデスクワークへと連想をつなげる方はそう多くないようです。
事実、腰痛に対するケアは行っても、膝のケアにまで意識がいっている方は専門家の目から見ると少ないな、という印象です。

要因を大ざっぱに分類すると、デスクワークを長年続けている方で症状が出ているケースは、以下の3つの要因が考えられます。

  • 姿勢の悪さ
  • 年齢
  • 運動不足

まず、デスクワークによって膝が悪くなるという根本のところは、同じ姿勢を長時間・長期間にわたり続けることが原因です。
その結果、ある日膝に痛みを感じるようになるのです。

しかし、人体の構造から考えて正しい姿勢を続けているのであれば、決して極端に負担がかかることはありません。
問題なのは、猫背であったり歩く姿勢が悪かったりすることで、座り続けることで膝に大きな負担がかかってしまうことなのです。

また、一概には言えませんが、デスクワークを中心としている方の多くはスポーツをする習慣がないという方が多いようです。
座りっぱなしの人ほどウォーキングを定期的に行う必要があるのですが、歩くという人間にとって基本的な運動さえ行わないでいると、どんどん脚の筋肉が衰えていってしまいます。

人間には寿命がありますから、年齢を重ねるごとに膝の耐久力も減り経年劣化していきます。
もちろん個人差はありますし、脚の状態によって人それぞれ症状が異なりますが、関節軟骨自体は誰でも徐々に減っているのです。

女性はハンデを背負っている一面もある

生物学的に、女性は男性よりも筋力が相対的に少ないという特徴があります。
そのため、全く運動せずにいた場合、男性に比べると骨や筋肉が原因のトラブルを抱えやすいという傾向は否めません。

筋肉増強のため働いているのは主に男性ホルモン(テストステロン)であり、ホルモン量もまた男性の方が多いため、その点ではデスクワークをしている女性は積極的に身体を動かし、筋肉の力が衰えるのを防ぐ必要があります。

もちろん、男性も同様であり、毎日パソコンに向かってばかりいると精神衛生上良くありませんから、せめて散歩だけでも習慣化させた方がよいでしょう。

変形性膝関節症を整形外科ベースで考えたときのアプローチ

膝に痛みを感じた際、多くの方が整形外科を訪れると思います。
その際、整形外科で行われる改善に向けたアプローチには、どのようなものがあるのでしょうか。

基本方針としては対症療法となる

整形外科で考える方針としては「痛い部分・痛みを何とかする」という考え方が主流になります。
整体の場合は身体全体のバランスからプランを考えるため、このあたりの違いが後々自分の身体をしっかり守れるかどうかの瀬戸際になります。

レントゲンやMRIといった画像データで異常が見当たらなければ、痛み止めなり湿布なりをもらって静養するよう言われます。
痛みが強ければ、消炎鎮痛剤を用いたり、膝関節にヒアルロン酸や副腎皮質ホルモンなどが注射されます。

症状が芳しくない場合は手術を検討することに

症状が悪化し画像によって軟骨のすり減りが見られると、痛みの原因としてその部分にフォーカスし、人口膝関節が移植されることがあります。
これは一般的に「人口膝関節手術」と呼ばれます。

なぜ関節の移植が必要になるのでしょうか。
それは「膝自体に体重がかけられなくなっている」ことを防ぐためです。

膝に体重がかけられなくなると、それが原因で歩こうとしなくなるため、筋肉がどんどん痩せていきます。
すろと、関節を支えている筋肉が弱まることで、関節自体も不安定になってしまうのです。

体重をかけられない原因が膝にあるのなら、それを取り除くために人工的に膝関節を移植してしまおうというのが、人口膝関節手術になります。
しかし、人口膝関節の耐用年数は20年ほどと言われているため、移植する場合は患者さんの残存寿命を考えたうえで決められます。
ざっくばらんに言ってしまえば「20年以内に寿命を全うするであろう年齢」の方で、なおかつ手術に体力がついていく年代の50~60代を想定した手術になると言えるでしょう。

手術できる人の健康状態や術後の容体はどうなのか

一定の年齢層であれば、検討の余地がある人口膝関節手術ですが、実際に手術が行える方はそう多くありません。
年齢が年齢だけに、いろいろな制約があります。

まずは膝以外の体調が健康であることです。
糖尿病・高血圧・心不全といった内科的疾患があった場合、手術中や術後に何らかのトラブルが起こる可能性があります。
また、手術を行う場合は全身麻酔をかけるため、それが可能な健康状態かどうかも事前に調べる必要があります。

気になる手術後の容体ですが、術後にリハビリが順調にいけば、2週間程度で日常生活に戻れるケースもあります。
また、合併症に気を付けつつ、日常生活では正座など膝に負担がかかる動作をしないように気を付けなければなりません。

実際に手術を終えた方の体験談によると、手術後に旅行に行けるなど健康そのものに回復したという方もいるようです。

健寿の森では、変形性膝関節症の原因をどうとらえているか

一般的なアプローチと比較すると、当院において把握している変形性膝関節症の原因は、やや異なる部分があります。
以下に詳細をご紹介します。

【痛みの原因=軟骨のすり減り】とは限らない

整形外科的アプローチにおいて、軟骨がすり減っていることが確認できた場合、それが膝の痛みを引き起こしている原因と断定しているケースは多いです。
確かに一理ありますし、原因が目に見えていますから、信用できるのは分かります。

しかし、軟骨は骨であって、痛みを感じる神経というものは存在していません。
生え変わる髪の毛や爪にも言えますが、そもそも痛みを感じる神経が存在していないわけですから、骨が変形しようが軟骨が減ろうが、本来痛みは感じないはずなのです。

そのため、【痛みの原因=軟骨のすり減り】という公式は、本質的な原因からは離れてしまっている可能性があると当院では考えます。

関節の炎症(熱を持つこと)が痛みの大きな原因

私たち人間の身体を構成している物質は、その大部分がタンパク質です。
カルシウムで有名な骨でさえ、8割がタンパク質で2割がカルシウムという内訳となっています。

タンパク質は熱によって変性する特徴があり、仮に40度以上あるお湯などにつけると、10分ほどでもとの形を変えて固まってしまいます。
そして、体内で変性の原因を作り出しているのが「炎症」です。

炎症とは、体内で患部が熱を持つことを指します。
その炎症反応によって、人間は痛みを感じるのです。
よって、何らかの方法で熱を冷まさなければ、身体は本来の形から変性して再生してしまい、変形性膝関節症のような症状を引き起こしてしまいます。

関節が炎症するのは、腰や膝関節がゆるんでしまうから

さらに深く原因を掘り下げてみましょう。
膝関節で炎症が起こることにより変形性膝関節症が発症するのであれば、そもそも炎症が起こる原因は何なのでしょうか。

答えは、関節自身が摩擦しているためです。
簡単にお伝えすると、膝関節・さらにはそれを支える腰がゆるんでしまうことが大きな要因となります。

筋肉がしっかりできていて関節をしっかり支えていれば、関節はしっかり本来の位置で運動をサポートしてくれます。
しかし、筋肉が減少すると、関節に「すき間」ができます。

ゆるんだ関節は動くたびにズレを生じ、そこに摩擦が発生することで、炎症が起こるというメカニズムです。

もちろん、身体全体のバランスが崩れることで起こる炎症もありますし、原因は一様ではありませんが、少なくとも軟骨の減少「だけ」が原因でないことは、お分かりいただけたと思います。

おわりに

以上、変形性膝関節症について、整形外科的視点と当院の視点とを比較してみました。

変形性膝関節症の痛みによって手術を検討している方は多いと思います。
しかし、必ずしも手術を必要としないケースも少なからず存在しています。

もちろん、今まで通りの状態に戻るためには、当院でのアプローチであれば筋肉をつけるなどの自助努力が必要になります。
それでも、自分の身体を極力傷つけない選択を考えられる段階なら、その方が良いのではないかと考えている次第です。

もしも、手術をすすめられた場合で不安のある方は、一度お気軽にご相談ください。

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