箕面で整体・骨盤矯正なら「健寿の森整体院」

坐骨神経痛を訴える人の多くは、具体的な原因を自分で特定できていないことが多いものです。
その証拠に、手術をして症状が悪化したケース・ウォーキングを続けて体調が改善したケースという、両極端の結果が出ています。

確かに、手術がピタリとはまれば、その段階で痛みは改善するでしょう。
しかし、医師の中にはウォーキングによる症状改善を伝えている人も見られ、身体的な理由ではなく精神的な理由も含めて考察している例もあります。

整体院で施術を行う私の立場としては、おそらくそれは「身体の自然の摂理」に近いもので、納得のいく考え方です。
今回は、坐骨神経痛がウォーキングで改善する例について、整体師の視点から考察してみたいと思います。

坐骨神経痛は、どのようにして深刻化するのか

まずは、坐骨神経痛が発生してから、痛みがどのようにして深刻化するのかを紐解きます。
主に、肉体的な側面と精神的な側面とに分かれ、それぞれの主な原因をまとめました。

肉体的な側面

まず、肉体的な側面から坐骨神経痛を考えると、もともと痛みが発生した段階で適切に対処すれば、それほど症状が悪化するケースは多くありません。
例えば、他の整形外科・整骨院・マッサージなどに通って、その施術が的を射ていれば、1ヶ月もすれば痛みが軽減するはずだからです。

にもかかわらず、症状が悪化していくのは、施術者の技術の未熟さだけでなく改善法が強引だからです。
身体を固定するコルセット・痛みを感じる部分への電気・関節の動きを悪くするおそれのある牽引・痛みをともなうマッサージ・湿布や注射・手術・ヨガなど、身体に何らかの不自然な負荷を意図的にかけていると、良くなるものも悪くなります。

当人の問題としては、それが悪いと知っているけど「同じ姿勢・同じ動作を繰り返してしまう」というものがあります。
職業柄、どうしても同じ姿勢を保たなければならないことは理解できますが、やはりそれは身体がこわばる原因になってしまいます。

精神的な側面

身体の痛みは、精神的な苦痛も与えます。
また、ストレスから身体の痛みが生じるケースもあります。

職場の人間関係・ノルマのプレッシャーなどから、身体がこわばってしまうケースは容易に想像できます。
そのような中で同じ姿勢を保ちながら仕事していると、筋肉も固まり、次第に痛みを伴うようになります。

最終的には会社を辞めるところまで追い込まれることも珍しくなく、医師からも安静にしているよう指導を受けていると、筋肉も落ちて運動が大変になり、最終的に動かないまま寝たきりになってしまうリスクもあります。
本来は動けるはずのものが、精神的にブレーキをかけられることにより、身体の痛みを産んでしまうのです。

坐骨神経痛に対し、ウォーキングはどのように身体に働きかけるのか

先に挙げた要因に対し、ウォーキングはどのように身体を改善しようと試みるのでしょうか。
結論から言えば、身体に負荷がかかる要因を軽減するとともに、身体が持つ自然治癒力を活発化する効果が期待できます。

筋肉の硬直や体重の問題

まず、身体に痛みが生じた状態の筋肉というのは、大抵の場合、血流が悪くなって固くこわばり、筋肉が持つ本来のしなやかさがなくなっています。
そのような状態が続くと、ヒスタミンなどの痛みを発する物質が筋肉にたまり、単純な坐骨神経痛の症状以外にも悪影響が及ぶ可能性があります。

しかし、ウォーキングを適切に行って筋肉を動かすと、全身の緊張がゆるめられ、やさしい筋トレ効果も期待できます。
ウォーキングを行った結果、血流が促進されることによって、身体にとって悪いものも流されやすくなります。

また、身体が痛いからと言って全く動かないでいると、次第に体重も増加傾向となり、負担もかかり始めます。
筋肉も落ちて痩せにくくなり、身体を動かすこと自体に抵抗を感じるようになるでしょう。

この点においてもウォーキングは優秀であり、人間ができる基本的かつかんたんな運動の一つとして、全身をバランスよく鍛えられる利点があります。
多少の痛みを我慢してでも運動を継続することで、結果的に身体のバランスを取り戻し、痛みの軽減につなげられるのです。

精神衛生の面でも、同じ環境に居続けると、どんどん精神が停滞していき、感情・体調にも影響が及びます。
家から出ない生活を長年続けることで、最悪の場合、自分に価値を感じられずに自殺を考えてしまうケースもあります。

外に出て歩くことにより、自分も社会の一員であると実感できるはずです。
気持ちのよい空気を吸って、痛みを気にせずに歩けたことは、きっと自分の心を解きほぐしてくれるでしょう。

自分が痛みの原因だと思っていることが、誤りだと気付く

整形外科の手術を受けても、症状が改善しない例は少なくありません。
これはつまり、間接的に「医師の目から見ても痛みの原因がはっきり分かるわけではない」ことを示しています。

整体の目線で身体のバランスを考えたとき、痛みの原因は複合的なことが多く、原因と思われる部分だけにアプローチしても改善するケースは少数です。
仮に一時的に改善されたとしても、その後再び何らかの問題に遭遇する可能性があります。

整体の施術を受けると、自分が痛みの原因だと思っていることが、考えてもいなかったところから引き起こされているものと分かったりします。
認識の誤りを自覚した方は、それから改善に向かうスピードが早くなります。

せっかく歩くと決めたなら、靴もしっかり選びたい

歩く時に注意したいのが、足や身体の動かし方だけでなく、靴選びも重要だという点です。
どんな靴でもOKというわけではなく、やはり歩くことに特化した靴選びが大切です。

できるだけ、ウォーキングシューズを選ぶ

靴は、履き続けると底が減ります。
とても当たり前のことですが、あまり意識していない人も珍しくありません。

人それぞれに歩き方のクセがあるため、放っておくと片方だけが減ってしまい、安い靴だと靴底がすぐにダメになってしまうこともあります。
よって、できるだけウォーキングシューズを数足購入し、減りに応じてバランスが悪くなったと感じたら履き替えるようにしましょう。

足の固定がしっかりできる

靴を選ぶ時は、ローファーのようなものは選ばず、普段出かける際にもヒモ靴を選びましょう。
足をしっかり固定することで、本来足にあるはずのアーチが生まれ、歩きやすくなります。

アーチを無視して靴選び・ウォーキングを行うと、足に何らかのダメージを与えてしまうリスクがあります。
具体的には、外反母趾・偏平足などの症状に悩まされることが考えられますから、できれば専門家に靴を選んでもらうことをおすすめします。

インソールを使うのもよい

人によっては、靴だけでアーチを作るのが上手くいかない場合があります。
そのようなケースでは、インソールを取り入れるのもよいでしょう。

インソールには、一歩踏み出す動力となるバネの作用・足が地面に設置した時に症状を緩和するクッション作用・片足立ちでも安全性が確保できるバランス作用といった、数多くの利点があります。
これらを活用し、アーチ機能を回復することで、結果的に痛みの軽減につながる場合もありますから、靴だけでしっくりこなかった人は一度試してみることをおすすめします。

どうやって歩く?健寿の森ではウォーキングをこう考えます

最後に、当院でウォーキングを指導する場合、具体的にどのような指導を行うのかについてご紹介します。
当院では、正しい身体の動きを理解し、正常歩行ができるようになることが、痛みの改善につながる方法と理解しています。

正しく歩くことが一番の回復法

当院で施術を行う場合、カウンセリングに時間をかけます。
患者さんの歴史は人それぞれで、スポーツをするのか・過去にケガをしたことはあるのか・普段どのようなクセがあるのかなど、日々の生活習慣やダメージをヒアリングした上で、ヒトとしての本来の歩行から逸脱した状態を改善するため、施術を行います。

各関節の整復を行い、関節の機能・形状を回復させ、最終的には自然な形で歩けるよう指導していきます。
つまり、痛みの改善には当人の努力が不可欠であり、当院はそれをサポートする立場であることが、ある程度明確になっているのです。

足は太ももをメインで使う

歩き方は、その人の個性が大きく出る部分です。
それだけに、まずは歩き方を矯正しなければ、かえって症状が悪化してしまうリスクもあります。

できるだけ前ももの筋肉を使わず、後ろの太ももをメインで使うようにして、大きく骨盤を動かしながら、歩く足幅を広げて代謝を上げていきます。
すなわち、歩行の効率を上げるような歩き方を意識するのです。

足を前に出そうとせず、足の裏を見せるように、自然に足幅を広げていきます。
また、次にご説明するように、腕の動きにも注目していきます。

肩甲骨を利用して腕を振る

歩くことは全身運動ですから、足だけではなく腕も動かして歩くのが自然です。
よって、正しい歩き方を指導する場合、肩甲骨を利用して腕を振ることもお伝えします。

これは単純に坐骨神経痛の改善・予防になるだけでなく、五十肩や肩こりを改善・予防する効果も期待できます。
大きく肩甲骨を動かすことで、骨盤を連鎖的に動かしていき、歩行の効率向上・運動での代謝アップを図ります。

流れとしては、両手の親指を立て、ひじを90度以上曲げながら、肩甲骨を使って後ろへ引き付けていきます。
ひじを後ろに引いた後は、脱力してから前へと自然に振る形となります。

腕を上手に振れないと感じたら、2本指で鎖骨を触りながら、ひじで円を描く運動を行います。
詳しく知りたい方は、施術後に指導致しますので、お気軽にお問い合わせください。

おわりに

人間の身体は、本来とても柔軟なものです。
また、同じ姿勢・動作を長時間維持することには、本来向きません。

人間の大部分が水分でできていることからも分かる通り、絶えず流動していなければ、身体がよどんでしまいます。
ウォーキングで身体の状態を改善することは、身体の自然の摂理を取り戻すことだと言えるでしょう。

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