「湿布では根本的には良くならないという事と効果の誤解について」
湿布の効能効果について
・「湿布は効くのか?」、「解り易い、納得のできる治療が見えない。」との声を患者さんから多々、頂いております。そこで、今回は、湿布の効能効果と当院の治療法についてお伝えします。「ぎっくり腰などの腰痛」に「肩コリ」、「関節痛」、「急性、慢性化している病気」などなど、“得体の知れない不安感”が襲ってくる痛みって嫌ですよね。こういった痛み、病気を治療すべく、病院で診察を受ければ、必ずと言ってよいほど処方されるのが「湿布」です。
ただ、この湿布・・・
一時的な鎮痛効果はあるものの、患部の炎症を100%収める効果はないと言われています。ダルビッシュや大谷投手などが登板後に湿布ではなく、肩に“氷”を巻いているのは患部を急激に冷やすことと速効性、熱を持った筋肉温度の“大幅な降下”を狙ったものなのです。また、痛み止めにおいても冷湿布同様のことが言えます。薬ですので強い痛み止めであればあるほど副作用があることをお忘れなく。
追い打ちをかける、驚愕の事実!!
・実は、湿布は皮膚温度を“2℃程”しか下げる効果がないと言われているのです。長年、腰痛や関節、筋肉を痛め苦しんでいる方にとっては、湿布による冷却効果(冷湿布は急性期に腫れや炎症の拡がりを抑える効果はあります。)、2℃ほどの降下では、患部に行き届かないため、一時的、その場しのぎの治療としか言いようがありません。湿布のみの治療により、根治が望めず、患者さんが減らないといった事実があります。接骨院、整形外科などが、明確な治療法を提示しないことに問題があるためです。データにて、10年前と比べて、患者数の減少が全く見られないのは治療法の誤り、湿布のみの治療と言い切ってよいでしょう。
治療=動きの回復や変形した身体を取り戻すことです!
動きの回復と変形を取り戻す
・湿布のみの治療では、痛みを伴う以前の身体、動きの回復や変形した身体を取り戻せないことがお解りいただけたとおもいます。そこで当院では、あくまでも“痛みの除去”と“根治”を目指しての治療であり、患者様に寄り添った優しい治療法となっております。痛みが関与している部位と筋肉の硬直、炎症の度合いを迅速に分析し、身体の内部から痛みを除去する治療法の提案をさせていただいております。身勝手な治療ではなく、患者さんのQOL(生活の質)に配慮した治療です。疑問点がありましたら些細なことでも結構ですのでご連絡下さい。次は具体的な治療法についてお話しします。
動きの回復には【関節の滑らかさ】が重要
関節とは骨と骨をつなぐジョイント部分ですので身体の様々な部分に存在します。関節の部分に軟骨が存在しますが、身近に目に見えるものでしたら手羽先の付け根の白くコリコリしている部分ですね。この軟骨の部分に滑らかさがないと、関節は壊れます。当院ではこの関節の動きや滑らかさを診ていきます。
ドアのレールやドアの蝶番部分のジョイントを想像してみましょう。レールやジョイント部分に油が切れているとスムーズに動いてくれません。むしろサビがついていると無理やり動かすと壊れますよね。私たち人間の身体でも同じことが言えます。肩が上がりにくいからと言って無理やり上げられると関節や筋肉が壊れます。膝が痛いからヒアルロン酸注射をする方がたくさんいますが、本来ご自身のお身体から出る天然の潤滑油の代わりに、ヒアルロン酸注射をしますが外から入ったものですので吸収されなくなります。成分も天然の潤滑油とは程遠いのです。
スポンジは圧力をかけてあげると泡がにじみ出ますよね。このように潤滑油は軟骨表面の滑膜から出ます。
関節部分に圧力がかかっていないと油も出ず、スカスカの状態になり、滑らかさに欠けますので、軟骨が磨り減ります。この摩擦が変形の原因になってきます。
当院ではご自身で関節の滑らかさを出すために痛み止めや冷湿布といったその場しのぎの処方ではなく、3年、5年、10年と患者さまのその後を考えて治療していきます。