箕面で整体・骨盤矯正なら「健寿の森整体院」

a73fa9d1e9ecfa011420bebe13f25ce8_l-234x300肥満と膝の痛みに対し、何らかの相関関係が間接的に認められる場合は、整体の際にお客様に指摘させていただくことがあります。
ただ、当院で治療にあたる際には、その過程で結果的にダイエットにつながるようなプログラム(宿題)が用意されているため、体重減少や症状緩和につながった例は少なくありません。

今回は、主に膝の痛みにつながるような原因を、肥満も含めて紐解いていきたいと思います。

一般的に、膝が痛くなる原因にはどのようなものがあるのか

まずは、一般的に膝が痛くなる原因とされている要因にはどのようなものがあるのか、大まかにまとめてみました。

自分がどの症状に該当するのか確認する際の参考にしてみてくださいね。

 

年齢を重ねたこと

和式の習慣に慣れ親しんでいる方は、膝を曲げることが比較的多い傾向にあります。
例えば、普段座る際にも正座をしている方、和式トイレを使っている方です。

このような方が、昔ケガをした部分を引きずっていたり、O脚の症状が出ていたりすると、それが原因で膝に痛みを感じるケースもあります。

一定の年齢になってくると、ある意味では仕方がないと捉えられがちですが、相対的に見て足腰が元気な方もいらっしゃいますから100%誰にでも当てはまるものとは言えません。
同じ年齢であっても、足腰に負担がかからないスポーツを長年続けることで、健康を維持している方は一定数存在しています。

肥満により体重が膝に重くのしかかる

今回のテーマでもありますが、肥満が膝の痛みを引き起こしていると思われる方も少なくありません。
長年の習慣によって膝がこわばってしまい、膝関節がすり減ってしまうことで骨が変形し、痛みを伴うまでに症状が悪化するケースです。

長崎・上戸町病院の整形外科医・菅政和医師によると、人間が歩いている時、膝には体重の2倍以上の力がかかっているとのことです。

<以下引用>

膝関節は足首や股の関節と比べて弱く、寒冷やケガなどの影響を受けやすい特徴があります。「歩く」動作は日常生活で頻繁におこなわれるため、膝はより痛みやすいといえます。 一方、体重はもちろん、体の動きによって増加する荷重も無視できません。立っている時に膝にかかる体重が1なら、平地を歩く時は約2倍、階段で3~5倍もの重さがかかるといわれています。

※出典元:全日本民医連(https://www.min-iren.gr.jp/?p=6384

これを具体的な数字に示すと、体重が50kgの方なら平地を歩くときに100kgの、階段を登る際には150~250kgの負荷がかかっていることになります。
単純に体重を倍にしたとして、100kgの方であれば最大500kgの負荷が膝にかかっているということなのです。
そう考えると肥満も膝が痛くなる原因の一つであるというのは、十分考えられる事ではあります。

ただ、当院では基本的に体重と膝の直接的な因果関係はないというスタンスになりますから、あくまでも判断材料の一つとして考えます。

外反母趾によって、足裏の免震機能が低下してしまう

外反母趾も、間接的に膝を痛める原因の一つとして考えられます。
不自然な足裏の形になることで、本来足裏で受け止めるべき衝撃が膝にまで及び、上からの体重の影響で膝の関節面に強い衝撃がかかるのです。
他には、偏平足などが原因で膝への衝撃が強まるケースも考えられます。

膝の痛みを考える際には、膝以外の身体の部分全体のバランスも考える必要があるのです。

O脚

O脚が原因で膝が痛くなる場合は、それが先にきているのか後にきているのかが問題になります。
つまり、O脚によって膝が痛くなったのか、膝が痛くなったことでO脚になったのかということです

前者の場合はO脚に対するアプローチが必要になりますし、後者の場合はそれ以前の原因を探らなければなりません。

体重との関連性という視点から考えても、無視できない症状の一つです。

スポーツ

膝に負荷がかかる動きを長時間・長期間行うことによって、膝の痛みが引き起こされる可能性があります。
特に、走ったり跳んだりという動作を繰り返すバスケットボールや、瞬時に間合いを詰める剣道などは、膝に負荷がかかる傾向があります。

膝の筋肉が疲れてしまって組織に小さな損傷が生じて、膝に痛みが発生します。
回復を早めて負担を減らすためには、アイシングなどを行います。

肥満による膝の痛みと、変形性膝関節症との関連性はどうなのか

肥満によって発生したものと思われる膝の痛みと、変形性膝関節症との間には、何か関連があるものなのでしょうか。
以下に詳細をご紹介します。

直接的な原因となっているわけではない

肥満は確かに健康を害する一因であり、体重が少ない人に比べると膝への負担もそれ相応にかかります。
しかし、必ずしも【肥満=膝の痛み】という関係性が確立されているわけではなく、複合的な理由の一つに過ぎません。

あくまでも、一般的な体重の方に比べて膝の消耗度が早いかもしれないという程度に考えてください。

問題となるのは、膝を大事にするあまり動かないこと

仮に、肥満が原因で膝が痛いからといって、食事を減らして動かずに足を休めていたとしても、症状は改善しないことが多いです。
むしろ悪化してしまいます。

一般的に、体調が悪いときはしっかり休むというのが鉄則ですが、膝の場合は必ずしもそうとは言えません。
骨折のような場合であれば別ですが、膝が痛いからこそ筋肉を付けて膝をサポートしてあげる必要があるのです。

肥満の場合は、食事療法・運動療法も取り入れることがある

太っている人がダイエットを考える場合、食事の量をコントロールしつつ、適切に運動を行うことが求められます。
これは、膝の症状にとってもよい方向へと向かっていくプログラムです。

当院では、膝の運動に加えて、歩くことと患部を冷やすことを患者さんにお願いしています。
自分で自分の身体をケアすることが、何よりも症状改善につながると考えているからです。
そのため、結果的にダイエット効果が期待できるという側面もあります。

当院(整体院)が考える膝の痛みへの取り組み

当院では、肥満と膝の痛みとの因果関係については直接的にはないと考えております。
そのため、痛みを緩和から解消へと向かわせるために取り組んでいるのは、主に以下の内容になります。

炎症をしっかり冷ます

患部の痛みを引かせるために患部を温めて血行を促進するのは、少なくとも炎症を引かせるのには逆効果です。
一時的に痛みは引いても、神経が加熱されると熱により組織が破壊され、熱が引いたときにさらなる痛みを引き起こします。
そこで、アイシングを行って患部の熱を取り、炎症を抑えつつ回復を促していきます。

身体全体のバランスを重視する

人間の身体というものは、その全てのパーツがどこかでつながって動いています。
それは脚や下半身についても同様であり、関節についても同様です。
身体が本来どのような動きをするのかに思いをはせ、身体として健全な動きができるよう当院ではサポートをします。

膝だけを何とかするのではなく、膝以外の部分や膝に本来かかるべき負荷についてもケアしていくという考え方です。

動作を改善し、損傷部分の回復を促す

当院では、正常歩行という概念を重要視しています。
各関節の小さなねじれを整復して、本来人間が行うべき歩行スタイルを取り戻すという試みです。
極端な話をすれば、身体の「不適切な動き」が部位の再生・修復を妨げているため、人間の自然治癒力を取り戻すというアプローチを行っています。

ダイエットも想定しつつ膝や足を動かす場合、どのようなエクササイズがよいのか

このように、基本的に整体・整骨院などでは、肥満が原因であるという認識からアプローチすることは多くありません。
ただ、中には明らかに肥満が問題と思われるケースもあり、その場合は当人に何らかの行動をとってもらわなければなりません。

肥満の解消には本人の正しいエクササイズが不可欠です。
肥満解消のため、ダイエット効果を期待して膝・足を使って運動する場合、具体的にはどのようなエクササイズがよいのでしょうか。

ウォーキング

もっともお金がかからず、誰でもできる運動の一つです。
人間にとって歩くという行為はとても重要なことで、健康に歩けなくなると一気に体調は悪化していきます。
そのため、コツコツと歩く習慣を身に付けているだけでも、適度に筋肉が付いていきます。

本格的にエクササイズを行うなら、フィットネススタジオなどで歩き方を学ぶのもよいですし、ノルディックウォーキングのように膝の負担を緩和させつつカロリー消費を増やすという方法もあります。
いずれにせよ、歩くという行為は人類にとって基本的な行為であるため、真っ先に取り組んで欲しいエクササイズです。

プール

どうしても膝が痛くて歩けないという方は、プールの中を歩いてみましょう。
浮力によって身体への負荷が軽減されますし、水温が体温よりも低いことから筋肉が熱を持ちにくいため、筋肉や関節への影響は少なくなるというメリットがあります。
カロリー消費の面では、水温の低さから体温を維持しようと身体が働くため、外を歩くよりもエネルギーを消費します。

水に抵抗感がない方であれば、まずはウォーキングから始めてみましょう。

アイシングはこまめに行う

ウォーキングが終わった後は、熱(炎症)をとるために、アイシングをこまめに行いましょう。
痛みを感じた部分を冷やすことで炎症を引かせて回復を早めれば、次の日に膝が痛いから歩かない、ということにはなりません。
痛みを軽減し、歩くことへの抵抗感が薄れていけば、いつしか歩くことや身体を動かすことが習慣になっているはずです。

おわりに

膝の痛みが自分の体重によって引き起こされていると考えている方は、確かに肥満自体も改善した方がよいのですが、その前に自分の身体全体を見て考えなければなりません。
整体・整骨院などで過去にさかのぼって症状を確認すると、肥満以外に意外な理由が認められるケースもあります。
確かなことを知るためにも、症状が軽いうちに相談してくださいね。

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