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坐骨神経痛と足のしびれの関係は、決して看過できるものではありません。
そもそも坐骨神経痛という名称はあくまでも「症状」であり、その段階ではまだ具体的なことは詳しく分かっていない状態です。

特に、足のしびれは必ずしも関節や筋肉ばかりが原因とは限らず、より深刻な症状の前触れだったりすることも珍しくありません。
今回は、坐骨神経痛のほかに、足のしびれから分かる病状についてご紹介していきます。

坐骨神経痛を掘り下げてみると、足にしびれを感じるケースは限られる

坐骨神経痛という症状を掘り下げて考えてみると、痛みよりはしびれの方が強いケースもいくつかあります。
人によって訴える症状が違うのは、坐骨神経痛の原因が分かりにくいことが理由でもあるのです。

主に痛みから始まる症状について

坐骨神経痛を訴える患者さんの中で、特に痛みを訴える方の場合は、自覚症状としても分かりやすいため原因は特定しやすい一面があります。
具体的な病状としては、椎間板ヘルニアや梨状筋症候群が挙げられます。

椎間板ヘルニアの場合は、軽い痛みを繰り返し伴うという症状が見られます。
骨盤のゆがみによる椎間板の変形により、骨の間にある椎間板がはみ出ることで、その周りの血管・筋肉が刺激を受けます。
その結果、痛みやしびれを感じるというのが特徴です。

梨状筋症候群は、筋肉に問題が生じて発生する痛みです。
梨状筋と呼ばれる筋肉が炎症などを起こすことにより、坐骨神経に痛みを伴うレベルの刺激がいくことによって、坐骨神経痛が発生しているケースです。

主に運動によって、筋肉が何らかのトラブルを抱えることで起こりやすい症状ですが、梨状筋は長時間固定的に刺激を受けることによっても炎症につながるケースがあります。
そのため、オフィスワーク主体の生活を送っている方も、症状に悩まされるリスクは少なからず存在しています。

しびれという面では脊柱管狭窄症が危ない

関節や神経に関する面で坐骨神経痛の症状を特定するのであれば、脊柱管狭窄症が危ないところです。
脊柱管狭窄症は、強い痛みを伴う神経根型の症状と、下肢のしびれが目立つ馬尾型の症状の二通りに分かれます。

馬尾型の症状は、両側の下肢のしびれ感が強く脱力感を感じるため、感覚が鈍くなっていることを皮膚感覚で感じるため、恐怖を覚える症状でもあります。
事実、重症化すると排泄面での障害が目立つようになり、頻尿や残尿感・便秘といった症状に悩まされることも。

加齢によって症状が進むにつれ、知覚にさえ異常を認めるケースさえありますから、見極めに注意を要するところです。

詳細に症状を確認する場合、チェックリストやテストを使う

多くの方が、坐骨神経痛の症状が重症化する前に、何とかして症状を食い止めるにはどうすればよいのかを考えるはずです。
その場合ですが、簡単なチェックリストを使って結果を医療機関に説明する方法や、実際に医療機関でテストを受けて原因を特定する方法などが考えられます。

チェックリストの項目としては、主に自覚症状としてどのようなものがあったかを確認する内容が多く、具体的な症状としてリストに上がっているものは、概ね以下の通りです。

  • 脚がどんな感覚になっているか
    (ほてり、冷え、むくみ、突っ張り感)
  • 特定の体勢に対する違和感や痛み
    (腰、股関節、太もも、ふくらはぎなど)
  • 足に踏ん張りがきくかどうかと、片足か両足かどうか
  • しびれや感覚の乏しさ
  • 症状が慢性的になっているかどうか
  • 姿勢に関係なく症状が続いているか
  • 歩いていて痛みやしびれが起こるかどうか

医療機関でより詳しく症状特定を試みる場合は、足を特定の方向へ伸ばしたり曲げたりすることで、どのタイミングから痛み・しびれが起こるのかをチェックするテストがあります。
その結果、テストで陽性と判断されると認定されれば、病状が確定します。

ただ、坐骨神経痛は8割以上が原因不明と言われることから、しっかり原因を読み解かないと解決には結びつきません。
良い方向へとつなげるためには、しっかりと初期症状や現在苦しんでいることを、相手に伝える努力が必要です。

東洋医学という側面から、坐骨神経痛にアプローチしている分野もある

坐骨神経痛と聞くと、やはり骨や筋肉・神経が関係しているケースが多いのですが、中には漢方のような東洋医学的アプローチによって、坐骨神経痛を解消を試みている例もあります。
当院でも鍼灸は行うため、親和性のある分野の一つと考えておりますので、いくつかその考え方をご紹介します。

東洋医学的な坐骨神経痛へのアプローチ

東洋医学の考え方で坐骨神経痛を読み解いた場合、下半身を支えている「腎」のエネルギーと、筋肉を支えている「肝」のエネルギーとが不足することで、症状があらわれるものとされています。

ここで言う肝や腎は、必ずしも臓器をあらわしている概念ではありません。
「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」という言葉をご存知の方もいると思いますが、五臓とは身体の機能を示した言葉なのです。

肝は、血や気の流れをつかさどり、消化を助けたり運動に関わったりする機能です。
腎は、成長発育・生殖機能と深い関係があり、体内の水分代謝や貯蔵の管理を行う働きを指します。

それぞれの役割を理解しつつ、どのような原因があるのかを特定していく必要があります。

何かが停滞していたり、悪い気が身体にあることで引き起こされる場合

東洋医学的アプローチにおいて、坐骨神経痛が起こる原因は主に2つの面から特定できるものと考えられています。
そのうちの一つが、何か余分なものが悪さをしている場合です。
痛みとしては強い痛みで、電気が走ったような痛みやズキズキする痛みが対象になります。

主な原因としては、

  • 血液の流れが悪くなっている
  • 余分な水分が身体の中から排出されていない
  • 身体が冷えている

上記のような理由が考えられます。
そして、血行改善や体内の水を排出する効果のある漢方を用いていきます。
冷えの場合はもちろん、身体を暖める漢方を用いることになります。

身体にとって何かが不足していることで痛みが起こる場合

余分な場合に対し、身体にとって何かが足りないために坐骨神経痛が引き起こされることもあります。
比較的穏やかな痛みによるものが多く、症状もそれぞれで細かく分かれています。
それぞれの症状に応じた漢方薬の力によって、改善を促すという方針が基本になります。

▲気血の不足

東洋医学においては、目に見えるエネルギーを「血」、目に見えないエネルギーを「気」として区分けしています。
これらのエネルギーが何らかの形で不足し痛みが生じた場合が該当します。

▲腎のエネルギー不足

下半身に関係している腎のエネルギーが不足している場合です。
腰痛や足腰のだるさ・こむら返りなど、下半身のトラブルが症状として目立ちます。

▲肝のエネルギー不足

筋肉に関係する肝のエネルギーが不足している場合が該当します。
肩・背中・首のこりや、目のかすみ・イライラなどが自覚症状として挙げられます。

▲神経を守る細胞の減少

体内の末梢神経は細胞により守られています。
細胞は、神経に栄養を与えることや神経自体を支えることにより、末梢神経をサポートしている存在です。
その際、細胞は神経と結合し、神経がむき出しになるのを防ぐものとして考えられています。

よって、細胞の不足により神経に悪影響を与えている場合が該当します。

この場合は漢方というよりも、細胞における結合組織の材料となるコラーゲンなどを作り出すため、原料となる成分を補うことになります。

筋肉・神経以外の「足のしびれ」について

坐骨神経痛の症状「足のしびれ」に関しては、必ずしも神経や筋肉に問題があるとは限りません。
発症した状況などによっては、もっと深刻な症状が疑われることもあるのです。

発症の詳細やタイミング・スピードなど

足のしびれを感じたとき、その状況をあらかじめ予期していたか、それとも急だったのかによって、原因がどこにあるのか特定内容に違いが出ることがあります。
具体的には、以下のような症状から比較していく必要があります。

①朝起きると、いきなり足がしびれていた
②何となくいつごろからかはハッキリしていないが、徐々に足がしびれている
③片足、もしくは両側の足がしびれている
④感覚がにぶく、どことなく身体を動かすと麻痺しているような感覚になる

この中の症状から緊急性を考える場合は、①・②のいずれに属しているかが問題になります。
急に足がしびれている場合は特に注意が必要で、場合によっては脳に問題があるケースさえ考えられるのです。

緊急性の高い足のしびれにおいて考えられる病状は

身体に何らかの異常があって足がしびれている場合、大きく分けて以下のような部位に原因があるものと考えられます。

  • 大脳
  • 脊髄
  • 末梢神経

より具体的に掘り下げると、脳血管障害や閉塞性動脈硬化症などが疑われます。

脳血管障害の場合は、早急に対応が必要になるため、特に注意が必要です。
脳梗塞の場合は発症から6時間以内なら、異常が見られないこともあるようです。
ただし、脳出血や脳梗塞のようなケースであれば、手のしびれや何らかの運動障害もセットで考えられますから、単独で生じている場合は少し落ち着く時間があります。

閉塞性動脈硬化症の場合は、動脈硬化によって血液が流れにくくなることで起こります。
こうなると、十分な酸素や栄養が神経まで届かず、その結果として足がしびれたり痛みを感じたりします。
仮に急性の症状が出た場合、足の血流が悪化して色も悪くなり、対応の遅れは壊死につながります。

健寿の森では、症例が少ないケースにおいてどのように対応しているのか

当院は整体院であり、整体の分野で判断しうる原因については対処が可能です。
坐骨神経痛の原因を探る場合、ときには妊婦さんの状態を診たり、ウィルス・ストレスによる症状なのかどうかをヒアリングしたりすることもあります。

しかし、今回のテーマにおける脳や血管に関する症状で言えば、残念ながら専門科への受診が必要です。
明確に原因が読み解けない場合は、可能性の一つとしてお伝えする場合もあります。
大事に至らせないためにも、初期兆候はできる限り覚えておくことをおすすめします。

おわりに

足のしびれを直接的に考えると、やはり足や腰に何か原因があるのではないかと考えがちです。
しかし、坐骨神経痛自体が症状を特定するのに時間を要するため、明らかに様子がおかしい場合は脳の問題を疑うことを覚えておくと、自分の命を守ることにつながります。
可能性となる現象は、少しでも多く覚えておきたいものですね。

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